ハムレットのシンメトリー

Hamlet's Questions and One Man's Answers

41.参考文献画像 続き

 今週のお題「買いそろえたもの」で、このブログを書くのに買いそろえたものは、前回のお題の「コレクション」の画像で紹介した本なので、これらの本について少し書いてみようと思います。

 同じ画像をのせるのもつまらないので鉱物コレクションを変えてみました。

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本棚右側

 これらの本の中で最も古いのがハンス・ヨナスの『グノーシスの宗教』です。本棚右側の上段右から2番目です。この画像のなかで唯一書店で購入したものだと思います。20年近く前のことです。当時、『ハムレット』はグノーシス神話で読むことができるのではないかと考えていた事があり、その頃に読んでいました。2000年近く昔に生きたグノースティコイたちに強く共感したものでした。

 

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本棚左側

 その当時住んでいた入間市の図書館で『ハムレット研究』(本棚左側下段右)を見つけ借り、その中のシンメトリー構成の表に興味を持ちました。興味深く感じたのですが、何やらこじつけっぽく感じたことは、2.ハムレット』のシンメトリーに書いた通りです。それで自分でも『ハムレット』にシンメトリー構成を探してみたわけです。このブログで紹介したシンメトリーのペアが見つかってから、それらが何なのかもっと詳しく調べるために、これらの画像の本を買いそろえたわけです。

 『スタンツェ』(本棚左側下段の文庫)は『イコノロジー研究』(本棚右側下段)と一緒に兄からもらったか借りたもので(もらったものと理解している)これは精気に関して詳しく書かれていて、これを読んで精気の世界観による『ハムレット』の理解が進みました。

 本棚右側下段は半分くらいがフランセス・イエイツの著作です。フランセス・イエイツはルネサンスのオカルト的側面を切り開いた学者です。もう30年以上前に亡くなった方ですが、このブログの『ハムレット』論を読んでもらえたら、などと妄想することもあります。

 本棚右側上段の『キャリバンと魔女』は最近、現役の魔女の方がYouTubeで紹介されていたもので読んでみました。キャリバンとはシェイクスピアの『テンペスト』の中に出てくる怪物です。内容は資本主義経済の発展と魔女裁判を論じたもので、シェイクスピアに関してはほとんど触れられてはいないのですが、私にとって、またこのブログにとってはとても興味深いものでした。

 もっとも最近購入したものは本棚右側の上段にある『サターン 土星の心理占星学』という本です。これは前回の40.土星の子供としてのハムレットの記事のために購入したのですが、結局ほぼ読まずに40.は投稿してしまいました。他にも通読していない本はたくさんあります。しっかり読んで今後のブログに活かせればと思っています。